根っこ

また同じ春が来て 風は髪すり抜ける
今はもうこの髪も肩につくほどだよ
こんなにも こんなにも 季節がとおり過ぎても
色褪せる事のない 確かなものがある

ありきたりな暮らしを 笑いながら過ごしてる
だけどなぜか 何かを押さえつけられてる

ああ 手のひらに落ちてく雨粒は
ちっぽけな鼻の頭から降ってる
ああ 心の底根付いてしまってる
思いだけ消えちゃえば楽なのに

桜色 染まる頬 気持ちが先に走る
何度目かの再会も 初めてみたいだね
こんなにも こんなにも 待ち望んでたなんて
いつもより数多い 笑顔が教えてる

会えばいつも久しぶりの 遠いはずのあなたが
どこまでも深く 根をはっていたんだね

ああ その声や くだらない冗談が
この空の黒い雨雲を晴らすの
ああ 不器用に気づかう 優しさが
いつまでも心離さないのに

ああ 手のひらに落ちてく雨粒は
ちっぽけな鼻の頭から降ってる
ああ 心の底根付いてしまってる
思いだけ消えちゃえば楽なのに
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