夢が降る

少しだけ ほんの少しだけ
このままで 時を止めたい
並んで見上げた夏の天(そら)
まるで星が降るようで

楽しげに賑わう 祭囃子の音(ね)が
閉じたまぶたの奥 遠く響く
夜の空気も 草の匂いも
感じてるすべてが 優しい宝物みたい

寄り添えば 愛しさで この胸は満たされてく
しあわせという涙を知った
満天の輝きに包まれ ともにある今日は
あなたが微笑(わら)って 指差した先に
流れ星を見つけた 奇跡のよう

少しずつ ほんの少しずつ
近づいた ふたりの心
ひと夏の想い出のほとり
そっと夢が降るようで

光咲く木立で 蛍舞う川辺で
恋と気付いたのは いつからだろう
呼び合うたびに 胸が震えて
目に映ったすべてが いつしか熱を帯びてた

愛しくて 愛しくて あふれ出す想いがある
耳元に今 吐息が触れた
ささやかな歓びに抱(いだ)かれ ここにある今日を
私は生きてる あなたと生きてる
そして星は静かに 廻(めぐ)ってゆく

天翔(あまかけ)るいにしえの夢 地を駆ける明日(あす)の夢
なぜ人は願うのだろう …そっとそっと口づけた

寄り添えば 愛しさで この胸は満たされてく
しあわせという涙を知った
満天の輝きに包まれ ここにある今日を
私は生きてく あなたと生きてく
誓いましょう 星降る夢の中で
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