君だけは…

駅の古いベンチ 二人黙り込んだままで
サヨナラのきっかけを探してる

僕は夢を選び 君は自由を手に入れた
旅立ちの朝は寒いね

温もりだけを持ち寄って抱きしめていた
退屈さえ愛した狭い部屋

春はやがて薄紅で 白い街を染めてゆくのだろう
僕らの足跡を消し去るように
待っていてと言えなくて 待っていると言わなかった君が
こんなにも綺麗だと知っていたのに

ホームへ滑りこむ 電車のベルに千切れてく
赤い糸「ごめん」と告げた

傷だらけのギターケースと はきつぶしてるシューズだけが
明日への手荷物さ

春はすぐに訪れて 君は涙忘れるのだろう
すべての思い出に鍵をかけて
遠く遠く離れてく 優しすぎた街並みの中で
いつでも幸せに 君だけは…

春はやがて薄紅で 違う景色変えてゆくのだろう
手を振る泣き顔に舞い散るように
春はやがて薄紅で 白い街を染めてゆくのだろう
僕らの足跡を消し去るように

遠く遠く離れてく 優しすぎた街並みの中で
いつでも幸せに 君だけは…

変わらずに 君だけは…
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