遥かな町

ひとり 町の外れ歩いてる
昔のように
すべて 時の中に眠ってる
遥かな夢が
空が見えぬ なげいてみるが
誰も言葉 返して来ぬが
ひとり 生まれた町歩いてる
子供のように

人は 日々の暮らしこなすため
優しさ忘れ
何も 失(な)くしてもいないのに
他人をうらむ
町がいずれ 変わってみても
ここは君の 故里(ふるさと)だから
いつか 心がまた疲れたら
帰っておいで

そうだよな そうだよと
駄菓子屋を 曲がって
君に問いかける

父が 通っていた居酒屋の
のれんをくぐる
ここは 時が止まりあの頃(ころ)の
においがしてる
狭い店に 親父(おやじ)がにじむ
古い唄を 歌ってみるか
ひとり ついだ酒を飲み乾(ほ)して
親父に語る

そうだよな そうだよと
紅(あか)い灯が ともった
町に問いかける

紅い灯が ともった
町に問いかける
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