愚かしくも愛おしく

昔々おまえには きっと何処かで
そうさ 逢っていたはずさ
人は何度も生まれ変るのさ
縁(えにし)の深さにひかれて引き合う
潮が満ちる 俺の中で
黄泉路(よみじ)を渡る舟に何度でも
おまえとそしりを覚悟で 渡ってゆこう

愛と呼べばはかないが 運命(さだめ)ならば
そうさ 離れはしないさ
人は自分の影を探すのさ
絆の深さを素肌でまさぐる
時はめぐる 花のように
黄泉路(よみじ)を渡る舟にこの次も
おまえと溺れて流され 愚かしくも愛おしく
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