奄美ブルース

泣かぬつもりの 恋なのに
いつか覚えた 夜泣き癖
月よ照らすな あやまる岬
ひとり待つ身の 切ない胸を
あゝ 瘠(や)せる思いの 瘠(や)せる思いの
奄美ブルース

だれが 弾くのか 蛇皮線(さんしん)の
ソテツ林の しのび逢い
恋の島唄 身につまされて
南風(はえ)の吹く夜は なお更燃えた
あゝ 縋(すが)る未練の 縋(すが)る未練の
奄美ブルース

きっと迎えに 来ると云う
名瀬の港の あの笑顔
愛の紡(つむ)ぎを 潮路に乗せて
島と内地を 繋(つな)いでいたい
あゝ 尽きぬ名残の 尽きぬ名残の
奄美ブルース
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