宵待草の女

かすかな音を たてて咲く
宵待草は 哀愁の花
せめて せめて 百日 愛せたならば
命捨てるよ この恋に

別れ話に うなづいて
眠った頬(ほほ)に 涙のあとが
せめて せめて 百日 抱きしめたまま
忍び泣きする この恋に

お前の好きな 腕まくら
しびれた右手 そおっと外(はず)し
せめて せめて 百日 早くに逢えたら
ふたりぼっちの この恋に
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