砂の城

もろいくせ強がるから
崩れるときでかい
最初から砂で居りゃいいのに
同じように何かに負け続ける日も
もうどうでもいいわ

燻る火も消えた
火事にもならんが暖もとれん
水面に浮かぶ藻や
波に押されうな垂れ
チープな前触れに
3分と待てんで啜る音が響く

窓を過ぎて
カーテン透かして
私にまだらにかかる光
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