二人の方舟

時々振り返ると 皆は遠く離れ
急いでたつもりは無いのに 今 隣は君

こうしていつも二人 最後もきっと二人
深呼吸するのに 気も使わず ため息つく

仲良しの会 笑い合っても
寂しさは 預けられない

誰も邪魔させたりしない 二人だけが乗る方舟
気のむくままに舵を切る それはまるで逃避行

夕凪が訪れたら 目をみて夢を語ろう
恥じらいも ここには 存在せず 在るがままに

昼間恋した あの子にだって
悲しみは 預けられない

河を行くゴンドラのよう 自由へと還る方舟
あてもなく ただ舵を切り どこへ向かうだろう

この世界の片隅の出来事なんて 想像も出来ない
泣いたフリしているだけ

君さえいれば 君さえ それで 良かったのに

誰も邪魔させたりしない 二人だけが乗る方舟
気のむくままに舵を切る だけどこれは逃避行じゃない

河を行くゴンドラのよう 自由へと還る方舟
気が済むまで彷徨ったら 夢から目を覚まそう
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