こんな月夜に

月がとってもすてきじゃないの
山の上から顔をのぞかす時
まるで優しい女の隠れ家みたいに
朝まで起きていたいや二人なら
こんなに静かにいられるなら

君の汽車が迷ってるじゃないの
ぼくから遠く離れていった時
墓場の女みたいに悲しそうに
そんなに遠いんじゃ何も見えやしないさ
こんなに君を探しているのに

貨物列車はすてきじゃないの
錆びたレールをまたいでいる時
黒く煤けた顔には嘘がないみたい
飛び乗ってやろうぜ汽笛の前に
こんな月夜にゃ君に会えるかも
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