じょうだんじゃないよ

雨降る初日のデート 転んでどろだらけ
おしゃれして出てきたのに だいなしじゃない
タクシーつかまえたけど 渋滞クラクション
やっと着いて見回したら あなたはいない

じょうだんじゃないよ おまえのせい
見上げる 雨はやんで
どうしてなの 傘なげすて
あたりどこ見失なう午後

自慢の腕をふるった 色とりどりのディナー
君もみかけによらずに 女らしいって
ほめてくれる一言を 期待していたのに
からいとか しょっぱいとか 言い出しやがる

じょうだんじゃないよ がんばったね
一言 言って欲しいの
慣れない ことしたのよ
よろこぶ顔見たくて あなたの為に

じょうだんじゃないよ このディナーに
めいっぱい こめた気持ち
それでもう じゅうぶんでしょ
もっと上手になるからね

じょうだんじゃないは ためこんだら
大きく ふくれあがる
爆弾 あぶないから
とっとと投げ出してしまわなきゃダメよ

じょうだんじゃないは そこらへんに
毎日 転がるけど
そのたびに やけ食いして
後悔してまた言う じょうだんじゃない

じょうだんじゃないよ 足の小指
ぶつけて 泣きたいほど
痛くて たまらなくて
つい口に出ちゃうじゃない
じょうだんじゃないよぉ...
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