ひとりかく恋慕

どうしようもない暗闇 午前三時ちょっと前
研いだばかりの包丁片手に
君の名前を呼んだ こっそり忍び足で
風呂場から聞こえるシャワーに高まる

ちょっきんちょっきんハサミで切る音がする
絡みつく赤い糸は君の首を欲しがってる

「最初の鬼は私だから」
目を閉じて君だけを想フ
突き刺した恋の連鎖が止まらない
私だけを 見て 見て 見て
其れだけだったのに 嗚呼
何で 何で 私じゃ駄目なの?
終わらない ひとりかく恋慕

中身を抉り取って 縫い合わせてみたんだ
きっと君は気に入ってくれるでしょ
含んだ塩水がさ 溢れそうでちょっと怖い
嗚呼 きっとこれが恋のトキメキなの

ぱっちんぱっちん爪を切る音がする
二時間以内に君の全部は私だけの所有物(もの)

「次は君が鬼の番だよ」
何処までも追いかけてほしい
飛び散った恋の欠片を集めたら
私だけの所有物(もの) 所有物(もの) 所有物(もの)

それだけで幸せよ
何で 何で 何も言わないの?
終わらない ひとりかく恋慕

こんな筈じゃなかった 悪いのは君だから
血だらけの両手が震えてるのは なんで?なんで?
高揚してる気持ちが 高ぶる胸の鼓動が
あぁあぁあぁあぁあぁあぁやっぱり
これがこいなの?

大好きな君と一緒なら…
目を閉じて君だけを想フ
「みぃつけた」
恋の連鎖が止まらない
私だけが 居る 居る 居る
君の側に居るから
「私の勝ち」「私の勝ち」「私の勝ち」
ひとりかくれんぼ かくれんぼ
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