あなたの腕を

金色のナイフを手にして
あなたの首へ突きつけた
私を連れて行って
静かにあなたの眠る場所へ

目を閉じたまま聴いていて
怒りに負けたこの声を
柔らかな微笑みの
傷と痛みと共に抱いて

あたため合う時間だけがずっと
終わりなく続けばいいのに
体の熱も失い 凍える前に
あなたの腕を

深い森は闇に溶けて
誰にも告げず迷い込んだ
目印だけ追い求めても
出口はどこにもなかった

溺れてしまいそうなこの海を
漂う舟は優しくて
月の唄をあびながら
愛しいほど光り輝いていた

信じ合う時間だけがずっと
限りなく続けばいいのに
ひとりここに置いて行かないから
私の腕を

あたため合う時間だけがずっと
終わりなく続けばいいのに
体の熱も失い 凍える前に
あなたの腕を

信じ合う時間だけがずっと
限りなく続けばいいのに
ひとりここに置いて行かないから

あなたの腕をください

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