少女の手

浴衣の帯しめ 鳴らした下駄の音
野花を抱えた 少女の小さな手

空を見上げ過ぎる雲に 遠い夢を運ぶ
泣きそうな夕暮れ時 もう帰ろう

石けりひとりで 唄った赤とんぼ
夕焼け小焼けに 染まったあの日

風さえ淋しい 季節の終りに
さよならと揺れた 少女の小さな手

紅い糸の話しを聞き ときめく胸を知る
星くずも夜に溶けて さぁ眠ろう

めかくしオニさん いつでも待ちぼうけ
うしろの正面 もう誰もいない
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