いいってことよ

若気(わかげ)のいたりで 勇み足
心ならずも 傷つけた
二十才(はたち)の頃の 純情に
あいつの親父(おやじ)が こう言った
「いいってことよ…」
たったひと言 身にしみた

まっすぐばかりじゃ 歩けない
人が生きてく 道の上
それでも真実(まこと) 一本に
通してゆきたい 馬鹿もいる
「いいってことよ…」
そっと自分に 言いきかす

些細なことから 根にもって
こだわるやつは 愚の骨頂
はみだしつっぱる 若い衆
始末が自分で つけられりゃ
「いいってことよ…」
時代(とき)と因果は 回りもの

「いいってことよ…」
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