曖昧な季節

思い出すには 余りに遠く
忘れ去るには 鮮やか過ぎて
貴方がその横顔 初めてくれた頃
星も風も無く ただ……

巡り逢いなら 月日は浅く
すれ違いと言うには 時を重ね過ぎた
二文字だけのバラード 聞かせてくれた
街も駅も無く その時も (何も見えない頃)

アザレアが咲いていたわ (いつの間にか)
ほかに何も覚えてはいない

ねえ 背中にもたれてもいい?
もう このまま目の前が見えなくなっていい
ねえ 永遠に信じてもいい?
もう このまま何処へも行かせないで欲しい
この花と共に

思い出すには 余りに遠く
忘れ去るには 鮮やか過ぎて
涙でこの瞳が 膨らんだ頃
昼も夜もなく すぐ側に (このまぶた閉じても)

アザレアが咲いていたわ (ふたりのそばに)
ほかに何も覚えてはいない

ねえ 背中にもたれてもいい?
もう このまま目の前がみえなくなっていい
ねえ 永遠に信じてもいい?
もう このままいつまでも離れないでほしい

ねえ 何処から流れてきたの?
ねえ 何処まで流れるの二人の季節
ねえ 永遠に信じてもいい?
もう このままいつまでも離れないでほしい
この花に誓う……
×