ゲームの終わり

あの頃は毎日 ふたりして
砂のお城をつくってた
ふたりで一羽の小鳥を飼って
ふたりでひとつのバラを育てた

あの頃は毎日 夢のように
くちづけとほほえみで 過ぎていた
ふたりでひとつの いのちになりたい
あなたを奪って食べてしまいたい

ふたりでつくった 砂のお城を
波がこわして すべてが消えた
あなたの顔が 小さくゆがんで
おしまいだねってつぶやいて
それきり サヨナラ

あの頃は 本気で思ってた
恋は不思議な出来事と
だから思い出も大事にしてた
もらった手紙も大事にしてた

あの頃は本気で思ってた
夢は死ぬまでつづくものと
それも 今ではまるで色あせて
思い出それさえ 汚れてしまった

ふたりでつくった 恋のまぼろし
ふたりのこの手でこわしてしまう
はじめから遊びのつもりだったなんて
苦しい嘘で笑うの
あなた サヨナラ
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