くじらの巣

彼は動転しないけど ぐったり横たわってしまい
誰も肯定しないけど 何かに舞い上がったりはしない
だってもっと変化を手にしたり
こわして必死に生きないと嫌だ 意味がない
波にのまれて

視界は曇っていき 普段のような動きは
耐え難いのに 実際思ったよりなんてことはない
すがってたいんで面と向かっては持ってるウソも
受け入れていけないなら 意味はない
波にのまれて

ピッタリ近い闇が降ってきたら
影に散っていきたい カギは一体なんだっけ?

誰も想定しないのか 見事に何も感じられない
声も脳には きっと届かず 頼れることはない
愛をそっと海底にもぐらせ
噛んでもらってぐちゃぐちゃにされなきゃいられない
波にのまれて

白濁な目は 思うほどに 慣れないわ 邪魔だなあ
これからは その横にいれないの? ああ嫌だなあ

誰も想定しないのか 見事に何も感じられない
息がしたい 止めたくない
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