愛した女よ

どこにいるのか 愛した女(ひと)よ
手紙一枚 残しただけで
お前の寂しさ 気づかずに
あやまるのは 俺なのに 俺なのに
グラス揺らせば 面影が
泣いているよで 沁みる胸

ひとめ逢いたい 愛した女(ひと)よ
せめて元気か おしえてほしい
無口で無骨(ぶこつ)な この俺に
そっと咲いた 花だった 花だった
ドアを叩いた 風音(かざおと)に
もしかしたらと 踊る胸

忘れたいのか 愛した女(ひと)よ
二人暮らした 時間をすべて
お前の残した 鉢植えも
俺と同じ 枯れたまま 枯れたまま
部屋に散らばる 想い出が
絡みついては 責める胸
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