嵯峨野さやさや

ひと汽車遅れて ひと眼をさけて
ふたり来ました 古都の旅
嵯峨野さやさや 竹の道
罪な恋だと 云われても
好きな 好きなあなたと 別れて暮らせない

苔(こけ)むす庵(いおり)に 木漏(こも)れ日ゆれて
肩を抱く手の あたたかさ
嵯峨野さやさや 竹の里
ふたりこのまま 死にたいと
無理を 無理を言ったら あなたを困らせる

こころの迷いを 想い出草に
書いて見上げる おぼろ月
嵯峨野さやさや 竹の宿
今は倖せ 遠いけど
めぐり めぐり来る春 あなたと待ちたいの
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