汐風

汐風の吹く街の
たったひとつの駅
待ち合わせて
ずっと前に ここで他の誰かと
歩く君を 見かけたその時から

夏の恋は このままで終るかもしれなくて
ダイヤル回したよ 眠れない夜に

夕暮れが少しずつ
速くなっていくのが
わかるくらい
最後の休みを 君と過ごしたくても
言い出す言葉を 見つけ出せないうちに

夏の恋は このままで終るかもしれなくて
知らぬ間に君はもう まぶしくなってる

夏の恋が このままで終るのがせつなくて
思わず抱き寄せた こわれそうなほど
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