忘れ雨

愛して三年 口には出さず
少し離れて あなたを見てた
わたし不幸は 慣れてます
落ちる涙よ 目尻で止まれ
耳から心に 入るなよ
のれん揺らすな 忘れ雨

すいせん一輪 飾っただけの
橋のたもとの 小さな酒場
わたし不幸は 慣れてます
化粧濃い目に 涙をかくす
あなたに愚痴など 言いません
胸にしとしと 忘れ雨

あなたの背広を 背中にはおり
酔って眠った 帰らぬあの日
わたし不幸は 慣れてます
いつになったら 一言言える
母さんごめんと 言えますか
遠いふるさと 忘れ雨
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