風の果て

風の標と ただ彷徨える雲と
誰のものでもない わたしを探して

嘘ばかりつく愛の詩
聴かされて目が眩む 夢の兆し
まだ無垢なくちびるに刻むのは
ためいきと愛しい名前
どうして形がないもの
愛と呼ぶのでしょう

流れる時を 逆らうことはぜずに
涙は涙 いま心があるまま

陽が射す空に鳥の群れ
あれほどの自由なら手に入れたい
さみしさから覚えたぬくもりは
腐るほど堕ちない果実
ふれても見えないものなど
ないも同じでしょう

風の標と ただ彷徨える雲と
誰のものでもない 心を探して

流れる時を 逆らうことはぜずに
昨日は昨日 ただ心があるまま
風の標と ただ彷徨える雲と
誰のものでもない 心を探して

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