白い宿

一夜に二夜に 降り積もる
雪で小枝が また折れる
これが最後の 恋だもの
夢に 散りたい この命
二人 隠して 白い宿

添えない人だと 知りながら
恋にこの身を 投げました
人に言えない 幸せを
いつも さがして 生きてきた
二人 淋しい 白い宿

静かに終りは 来るものを
今日も儚い 夢を見た
女心の 悲しさを
そっと 見つめる 冬の花
二人 どこ行く 白い宿
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