Dedication

静かに揺れるカーテンから床に零れる月の水面。
沈むみたいに息をひそめ、君が話した海の記憶。

拾い集めた言葉を繋げたら、いつかは君をぜんぶ知れるのかな。
積もり積もった感傷もやがてどうか、綺麗な形にして渡せるかな。

藍色に燃える星も、
透き通る夢の花も、
声もなく歌う鳥も、
その傷を憂う風も、
すべて君のために。
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