もしもピアノが弾けたなら

もしもピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして
きみに伝えることだろう
雨が降る日は雨のように
風ふく夜には風のように
晴れた朝には晴れやかに
だけど ぼくにはピアノがない
君に聴かせる腕もない
心はいつでも半開き
伝える言葉が残される
アア アー アア ………
残される

もしもピアノが弾けたなら
小さな灯を一つつけ
きみに聴かせることだろう
人を愛したよろこびや
心が通わぬ悲しみや
おさえきれない情熱や
だけど僕にはピアノがない
きみと夢みることもない
心はいつでも空まわり
聴かせる夢さえ遠ざかる
アア アー アア ………
遠ざかる
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