Letter

言葉になる手前の場所
胸の奥の柔らかいとこ
堰を切ったハートが温度を失う前に
頬を伝って君に渡しに来たの

堪えなくて良いよ
心の隣で待っていて

遠い記憶の殻の中 眠っていた君の
透明な想いが 雫になって君のもとへと
届いたんだ

終礼を告げるベル
夕映え 教室 「じゃあね」

あの日から 心の内側は
「嫌い」か「好き」かだけだ
ああ そうだ
本当にそれだけだ

「自分を嫌いな自分が嫌い」
嗚呼 詩的逃れ文句
もう器用なフリはしたくない
ああ 心のままが良い

思い出せるか
嬉しいとちゃんと泣けた頃
思い出せるか
悲しいとちゃんと泣けた頃
涙の正体は 君宛てに君が書く手紙
受け取って

君の声を頼りに
ここでやっと出会えた
言葉など追い越して
君宛ての手紙を 大切な一行を
ありがとう
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