ほっぺ

大人になったら冬がいやで
なくなるなんて思っていた
だらしなく開いたチューリップ
おっぴろげた女によく似てる

大人になったら間違いを
しないようにって思っていた
だらしなく開いたあの子達に
並びたくないと思っていた

寂しい気持ちがなくなって
心は温いと思っていた
ちっちゃい胸も狭い心も
おっきくなると思っていた

ほっぺの代わりに濡らすだけの
女の部分、要らないな
女の部分が無かったら
君とも仲良くできたかな

君の古傷も全部許して
抱き締められると思っていた
おっきい夢も馬鹿げた日々も
ずうと続くと思っていた
きっと叶うって思っていた

ほっぺの代わりに濡らすだけで
ちょっと寂しいは治らない
ほっぺの代わりに濡らすだけで
君がいいわけじゃないんだよ

濡らした女ばかりをみないで
ほっぺたの涙にちゃんと気づいて
ほっぺの代わりに濡らすだけの
女の部分が無かったら

君とも仲良くできたかな
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