STINKBUG

見分けのつかない若者の行く
通りに舞い降る夜を待つ
原色電飾に群がり夜通し羽ばたけ
爆音の鼓動が打ち抜く頭はカラカラ
汗の雫が乾いた床に落ちて瞬間命が燃える

妄想網に貼付く奴の
吐き出す腐った糸が切れた
危険な呪文を唱えて獲物を取り込め
名前も顔も無いから神経はザラザラ

STINKYBUG

すべてが希望と誰が言ったの?
既に忘れているこの新世紀
明日記憶の無い政治家が声を荒げても
巷の仕事には響かない願いはバラバラ
頬の雫が湿った嘘と化けて瞬間野望が絶える
汗の雫が乾いた床に落ちて瞬間命が燃える
月の雫は届かない宇宙船と堕ちて瞬間時代が消える
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