極楽トンボ

お酒が強くなったのは
あなたが いなくなってから
恋しくて 淋しくて
ひとり待つ身がつらすぎて

何度も手紙を書いたって
音信不通の風便り
春がゆき 秋がゆき
今はこころも冬景色

だけど テレた顔で
急に ドアをあけて
涙 うかべながら
たたずむ あたしを抱きしめる

ああ 極楽トンボだね あの男は
あたしの心をクルクル回る

ああ 極楽トンボだね あの男は
でもね 好きなのさ
ルルル…

料理が上手になったのは
あなたと 暮らし出してから
おいしいね うまいよと…
そんな言葉を聞きたくて

今では それも夢の夢
いつかは 忘れてしまいそう
幸せに ゆれていた
遠い昔がなつかしい

馬鹿ね 人が良くて
駄目な奴だけれど
いつも おこれないで
許してしまうの なにもかも

ああ 極楽トンボだね あの男は
あたしの 気持ちを知りもしないで

ああ 極楽トンボだね あの男は
いいさ 弱いもの

ああ 極楽トンボだね あの男は
あたしの心をクルクル回る

ああ 極楽トンボだね あの男は
はやく… この指とまれ
ルルル…

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