アドレスのない One Room

白いタイルの
Bathroomの
小さな鏡
好きになった
駅に遠い
部屋だったけど
ここに決めた

積木のような
段ボールには
想い出ばかり
詰め込んでる
皺になった
服をひろげて
弱虫かな

黄昏のOne room 聴こえてる
I love you もう消えてくけど
夢で逢いにくるくらい
許してあげてもいい

ふたりで住んだ
あの住所を
うっかり書いて
しまう手紙
まだ誰にも
教えていない
Telephone Number

黄昏のOne room つぶやいた
I love you 届くあてもない
早くこのひとりぼっちを
うまく過ごしたい

街のざわめき
あふれるそよ風
傷ついた胸をそっと
いまつつみこんで

黄昏のOne room 聴こえてる
I love you もう消えてくけど
夢で逢いにくるくらい
許してあげてもいい

黄昏のOne room つぶやいた
I love you ひとりごとだけど
夢のつづきあるなら
許してあげてもいい
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