序章

ふたりでいると 悲しみだって不完全燃焼
落ちた涙はいずれ 乾いて透明になること

教えてくれたね
蟻の巣の近くに置いた角砂糖
朝には無かった

悪魔の仕業さ
世界のことなんか知りたくなかったのに
知識が増えるほど
ふたりでおしゃべりしたいと
目尻も下がってしまう

自転車ライト 付け忘れたまま走った真夜中
急ぐお巡りさん 今回だけだと見逃してくれた

だけどなんでかな
無性に腹がたって涙がでてきた
星がでているからか

悪魔の仕業さ
世界のことなんか知りたくなかったのに
知識が増えるほど
あなたと暮らしてみたいと
景色を眺めてしまう
赤くて熟れた夕日
諦められないと素直に思っている
知識が増えるほど
優しく笑っていたいと
イライラ思っているよ
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