クローサー

遠く向こう 君の声聞こえた
朝露を裸足で蹴った クローサー
洗いたて新しい 真っ白な朝日は
半分向こうで 暮れる世界の染料
聞こえているはずの 叫びを

ただ 僕以上と 僕たち未満が
傷つけるもの 目を逸らすほど
この両目にまた 醜い色した光が射す
あの夕日 その先の 夜を満たす影の色

きっと本当の正しさはない
だから願う 重なり合う クローサー

手を伸ばすことも 早まる鼓動も
この痛みさえも 偽かもしれない
それでもいいと 聞こえてるから
群れを抜けて あの夕日 その先の
夜に向かって

そう 僕以上と 僕たち未満は
一つ一つが集う 弱さの結晶
目を凝らすんだ 小さく確かな 光がある
あの夕日 その先の 夜を照らす炎
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