追想の風音

マロニエの裏通り
夕闇に灯が点る
あの頃の店はいまも
誰かに逢える気がして

いつか置き去りにしたもの
時は心から奪えない

あなたは何処で この空見てる
夢のかけらにふれながら
涙を忘れ 振り向けるなら
きっと帰れる場所がある
そこに風が 風が吹いて

色褪せたシャツの柄
懐かしいビルもない
それなのに星はふいに
時計の針を戻して

すべて思い出にしなくちゃ
人は次の道歩けない

あなたは何処で この空見てる
過ぎた季節に微睡んで
迷うのもいいと 選んだ日々に
ずっと優しい場所もある
そこに風が 風が吹いて

あなたは何処で この空見てる
夢のかけらにふれながら
涙を忘れ 振り向けるなら
きっと帰れる場所がある
そこに風が 風が吹いて
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