ECHOES

懐かしい姿はいつも 吐息から始まる
鮮やかに乱反射する 歪な思い出

夜が包んだ 光を集めて
君を型取った

瞳閉じても 見えてしまうから
自分の気持ちさえ失う
遠ざかる声 踏み出せぬ足

呼吸(いき)を感じていることだけ
追いかける手が…

壊れゆく君の欠片に そっと口づけした
もう居ない面影だけの 真昼の燐光

空が私を押し出してしまう
何処に行けばいい?

瞳閉じれば 木漏れ日の中
自由に駆ける君が映る
瞳開けたら 忘れてしまう
もう一度 ただその笑顔を
見せて欲しいと…

産み堕とされては
崩れ落ちてゆく
絶えることなく
響き続けた
君のその声

瞳閉じても 見えてしまうから
自分の気持ちさえ失う
重ならない影 壊れた記憶

呼吸(いき)を感じていることだけ
追いかける手が…

「痛い」
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