花咲きぬ

思へば桜咲く頃に
この学舎にときめいて
襷の葉陰 樫の根に
書を持て 友と語らひぬ

果てしなく また束の間の
我が青春の一頁
涙拭ひし恋ありき
友と学びし愛ありき

嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも
我が師 我が友 我が学舎
永遠に 忘れじ

秋には紅葉散る頃に
迷ひし我に教へ給ふ
人の傷み其は我が傷み
優しきことは強きこと

今日巣立ちゆく この空の
広さに誓ふ 人の世の
悲しみをまた苦しみを
照らす明るき花とならむ

嗚呼 今 夢咲きぬ いざ進めやも
我が師 我が友 我が学舎
其は心の故郷

嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも
我が師 我が友 我が学舎
永遠に 忘れじ
我が師 我が友 我が学舎
永遠に 忘れじ
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