パラノイドの空

誤解を繰り返し
ふらふら飛ぶ鳥が
真っ逆さまに落ちていく
ありふれた春
腐った気分になって
ふとさみしくなって
救いを求めた空が
ひどく冷たくて
僕は目をそらす

退屈な眠りと
パラノイドの空が
青くなる
誰からも
知らず知らず
心をさらっていく
少し気づいたら そう
帰れないよ もう二度と
落ちていく鳥
そんなものは
何処にもいないよ
はじめから

遠くに見える 鉄塔
うつむき歩く 子供
また 知らない夜が
空に線を引いていく
繰り返すことが
意味をもたなくたって
触れた手があたたかい
君に会いたくて
また 走り出す

優しく眠るように
語りかける空が
何も見ないで
いいよって
確かな体温を
冷たい肩に伝わせ
奪いさっていくよ
だからいつまでも
話していたい
あたたかくして
君がつかれて
目を閉じるまで

もう昨日は
当たり前みたいに
連れていく
同じフレームで
くだらない
スライドショー見せつける
誰か話しをしてよ
暗い遠い 空を怖いって
そして
気がついてしまったら
僕らは目をそらす

退屈な眠りと
パラノイドの空が
青くなる
誰からも
知らず知らず
心をさらっていく
少し気づいたら そう
帰れないよ もう二度と
重なるように
降る太陽
それを無視して
話をしていたい 君と
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