デート

終電間際の高田馬場でぼくらは出会って
ボーリング場の予約話で飲んで、飲まれて、そんで、テイクオフ!
アセンションしたから大丈夫とか言ってこわがらせちゃうね
きみは呆れながらも微笑んでいて ああ、なんか酔っちゃいそう

海まで歩いていこうよ
まだ名前も知らないけれど ねえ
そんなもんビールかハイボール飲んでりゃ
大抵 どうでもいいでしょ?

これってデートみたいだね
GPS切って 走って 笑って 黙って すきって
ウェイト! ね、休憩しよ?
コンビニ行って 買って 出て スキップしていこうよ

信号待ちして酒なくなって 避けられない停滞
急に静かになって そろそろ手とかつないじゃいたい、なんてね

潮風 もうすこしだね
着いたらさようならしなくちゃ メイビー
わかってるよ触れはしないぞって
でもさ ちょいと 踏み出してみたいぜ

もうやっぱデートにしたいこの夜
正直タクシー代はちゃんと持ってるけど
冥土の道みたいね
このままそっと ぎゅっと もっと あと5センチメンタル

このときを閉じ込めて 永遠に仕立てあげたい
震えてるきみの肩 すぐにでも支えたいのに
右見て、左見て、後ろ見て、前を見ず
ねえ なに考えてる?
視線 からまっても 心は平行線で

そうやっぱこれってデートだよ 未来はね
たくさんあんだ 選んだ 先がどんなものでも
レイトショー観にいきませんか?
それならきっと ちゅっと えっと あっそうですかここでばいばい

家で飲みなおそっかな
またね
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