空泳ぐ花びらが季節結ぶ
君も今見てるかな? 隣じゃない場所で

星や花や小説だとか意味なんてないそんな話を君と一緒になぞっていた

短くなる影
淡い春霞
あの日の二人を連れてくる

春色淡く揺れる君と景色を写した栞
二人が見てた明日がひらりひらりと舞う
微熱の様な夢に未だ閉じ込められたまま
無邪気な君の笑顔また思い出す

凍りついて立ち止まった言葉達が春の音通り過ぎ解けていく

僕らは気付いてた
季節が変わること

春色、星の温度、光の音、小説の一行
二人語った時間ひらりひらりと舞う
泣いてる様に見えた君をうまく見られなくて
あれから僕の時が止まった

あの日あの時君に何を言うべきだったか
言わないでおくべきだったかを星や花や風を見ては今も考えてしまうんだ

春色淡く揺れる君と景色を写した栞
僕だけ歩く今日がひらりひらりと舞う
僕らが唯一出せた不器用で歪な答え
綺麗なだけの思い出にするために
さあもう次の季節
「さよなら」

空泳ぐ花びらが季節結ぶ
君も今見てるかな? 変わらないままで

君に
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