この手の中に

いつか見た 僕の中に棲む少年
色褪せた 記憶を辿れば思い出す
恐れずに貫いた 自分の生き方さえ
飲み込んでしまう様な 錆びついた勇気投げ出せれば

この瞳で何が見えるのか
僕らは何処へ行けるのか
この手で

夕暮れの 長く延びる影見つめて
色付いた 空の下でつないだ手の
小ささを思い出し 空っぽの胸を抱き
虚しさの捌け口を 探すのは自分だけじゃないさ

この手を離さないでいて
僕らは何処へ行けるのか
この手で

この手を離さないでいたなら
僕らは歩いて行けたら

この手を離さないでいて
僕らが何処へでも行ける
この手で

×