レーゾンデートル

なぁ 雁字搦めで疲れたら
要らないものは ソックリ さぁ 屑籠へ
劣等感 苛まれた君は
説教めいたテレビを真に受けている

一回も転んだことない人って
再三と不貞腐れたなら

もういいかい?
機嫌が悪くなる理由がどこにある?
だって君が決めたんだよ、君の価値

×と◯を数えて
弱い希望で紡いだ“存在理由”に
意味は無いね 余計な御世話?

案の定 泣きじゃくって
掛ける言葉も無いや
「母さん、私は必要ない人?」って
どうだっていいね

皆 愛し愛されて
痺れ切ってしまった 感覚中枢

なぁ 強いて言うなら君は ただ
生まれて来た場所を呪っている
なぁ だって貴方は気が付いている
平凡で有り触れているから 何も言えないね

×と◯を繋いで
それが君だと言うなら
全然 皆目見当もつかないね
気にすんなって

仮に貴方が世界で一番孤独だとしよう
誰も君に手を差し伸べないよ
見えやしないな

皆 どうかしているだろう?
痺れきってしまったんだ、前頭葉

積もり積もっていた不満も
死にたがっていた時間も
感じられるのは生きた時間の間、余計な御世話?

君が立っている地面は 自分で固めた筈だろう?
そこに居たいなら さぁ 耳塞いで

皆 誰が相手でもいいんだ
それなら 君が立っていたっていいんだ

君を苦しめた
頭の中 悟られてしまいそうで
誰にも見えないよ、君の心は

×と◯を数えて
弱い希望で紡いだ“存在理由”に
意味は無いね 余計な御世話?

案の定 泣きじゃくって
掛ける言葉も無いや
「母さん、私は必要ない人…」って

×も◯も見ていない
清い身体の動物
“楽天家”に憧れっぱなしで

そこに居たいなら
さぁ 目、見開いて
×