八月の夢

気怠く物憂げな午後 転寝で微睡んだ
夢と現の間を何度も行ったり来たり
居眠りをしてるうちに百年がたってしまったよ
夢の中で見た夢は夢から醒めるって夢だった
夢じゃないよね? ほんのちょっと頬をつねってよ

どうしようもないことはどうしようもないんだよ
どうにかしようとしたけどどうにもならなかったんだ
なんでもないようなことにも奇跡は起こっているんだよ
僕にとってきっとそれは君と出会えたってことなんだ
嘘じゃないんだよ だけどずっと黙っていたんだよ

それは風のように 優しい雨のように
まるで花のようにそこにあるもの…

あたりまえのように夏がまた訪れたとしても
二度と来ない かけがえのない
雨上がりの空に虹がバッチリ架かってた日を決して忘れない

それは雲のように 朝の月のように
まるで泡のように消えてゆくもの…

報われないままで愛が終わってしまったとしても
二度としないなんて言わない
天の川の上 花火が咲いては散っていったから涙止まらない

あたりまえみたいに夏が何度も訪れるけれど
君はいない 永遠じゃない
雨上がりの空に星のかけらを探してたことを決して忘れない
それは夢ではない
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