宮沢賢治を読んだことがなくても

ノートの隅に
描いた流星
何処へ 消えたろう
思うより時間は
残酷なようだ

この夜空を見上げてる
少年がいたんだ
迷うことだけが
生きることのように

仕事帰りの
電車の窓に
映る星屑
ちっぽけな自分は
かけらでさえないか

まちがいをくりかえして
なにを見つけたのかな
答えはたぶん
ここにはない

どこまでも
行ける切符なら
持っていたはず
いくつもの
駅があるなら
めぐり逢う人がいると
知っているだろう...だろう

何億年も
前の瞬き
いまもある空
思うより時間は
あたたかいようだ
...そうか
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