街灯

濡れた夜の風がそっと
心に入りこんできて
知らず知らず僕は立ち止まる なぜ?

通り過ぎてきたことは
今は想い出せない
それなら瞳を閉じたとき 何がみえる?

夜空の星よ 僕には美しすぎるから
ぼやけた街灯のひかりよ
どうぞ照らしてくれ

濡れた都市(まち)の風はいつも
無口な想い出たち
知らず知らず 僕は振り向くだけ だけさ

いつかまた逢う日がきたら
声を懸けてくれるはず
歌うように満ちるその声は 優しく

赤いお月様 僕には美しすぎるから
壊れた街灯のひかりよ
どうぞ照らしてくれ

チカチカ...
×