二人乗りの自転車

二人乗りの自転車 急な坂道必死に飛ばした
強くしがみついた君の温もりに幸せ感じてた

ずっと前から兄弟みたいに遊んでいたのに
いつの頃からか まともに君の目が見れなくなっていたよ 恥ずかしくて

晴れた公園のベンチ 二人でラムネを一気飲み
ムセ返して苦しそうな君を見て大声で笑った

遊び疲れた夕暮れの帰り道 口数が少なくて
不意に見た君の長い黒髪が 夏の風になびいて 色っぽいね

夕陽に照らされた 二人の影が長く伸びて
手をつなぐタイミングを計りさがしまごついていた

わかってるさ あくまで君は誰より大事な友達
でも離れたくない気持ちは確かに恋の始まり

思い出したあの頃の少年の日々は まるで別人が演じるドラマのようで
笑いたければ笑い泣きたい時には涙流し弱さは恥かしがらず隠さず
様々な感情を素直に受け入れられていた 純粋だったってことなのかな

二人乗りの自転車 急な坂道必死に飛ばした
強くしがみついた君の温もりに幸せ感じてた

わかってたさ あくまで君は誰より大事な恋人
でも伝えられなかったまま今日まで…そして友達

胸がキュンとなったよな 手応え感じたあの夏
思い出は忘れないけど あの気持ちはもう戻らない
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