浮世艶姿桜

咲き乱れて華と散れば
浮世艶姿桜

月明かり溶かされし恋 鮮やかな色に染めて
認(したた)めし君への想い 涙ひとひら

咲き乱れて華と散れば
不埒(ふらち)な夢を魅て
どこまでも堕ちてゆけば
浮世艶姿桜

艶(あで)やかに鮮やかに
今宵もまたひとつ散る運命(さだめ)
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)儚(はかな)く酔い
君想い詩(うた)春の夢
巡り巡られて また巡ってゆくこの世さえ
咲き乱れ華と散る 浮世艶姿桜

想い人手の鳴るほうへ 朧(おぼろ)げにゆらりゆれて
命短し猶予(いざよ)いて 涙ひとすじ

天つ風に恋と知れば花茜(はなあかね)に燃えて
どこまでも舞い上がれば 浮世艶姿桜

派手やかに艶(つや)やかに
今宵も一夜のうそに溺れ
百花斉放(ひゃっかせいほう)刹那に咲く
蝶よ花よと現(うつ)つ夢
結び結ばれてまた結んでゆく絆さえ
咲き誇れ華となれ 浮世艶姿桜

薄紅に恋焦がれ
咲かせて魅せましょう今夜
ひらりひらりと舞い落ちて
月に花吹雪 不意に手を伸ばす


泡沫(うたかた)の浮世さえどうせ一夜(いちや)の舞桜
恋焦がれ夢焦がれ ひと世ひと夜に君染まれ

艶やかに鮮やかに
今宵もまたひとつ散る運命(さだめ)
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)儚(はかな)く酔い
君想い詩(うた)春の夢
巡り巡られて また巡ってゆくこの世さえ
咲き乱れ華と散る 浮世艶姿桜

浮世艶姿桜
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