room

だらっとしながら眺めてた 壁や天井の星空
「負けた方が」なんて言い出して
で、負けて買わされたプラネタリウムが

上げたテンションは冷めてきて
同じく降り出して来た雨
寝転び始めたソファーの上から
目が合う星空の様々

狭くなるばかりの瞼が閉じ切るのを我慢しながら
伸ばした手で撮ったフォトグラフ
「良いだろ」だなんて君に送り付けた

目覚めれば灯り点いた部屋
「おかえり」って目は閉じたまま
何か顔にぶつかったから目を開けてみれば
君が投げたアイスが

「夕方のライン、あれは何?」
君が見せて来たブレた写真
腕を伸ばして暗くした照明
部屋に広がる 光る星空

「さっき見たあれか」と言いつつもまぁ
隣に座って来ては眺めた
「買ってよかったね」聞かれ濁せば
僕を叩く君と笑い合うのさ

真っ白な星が降る
僕らは話をする
氷が解けたら水だらだら垂らし始めていたアイス
さっきまで話してた話も忘れたまま
早く食べた方が勝ちとか言うからまた急ぎ合う

何分前の事も何年前の事も
曖昧なままだけど多分大体こんな感じさ
ふざけてばかりの時間に時折現れてく真面目な安心感

上手く好きでいられてる気がしてる

真っ白な雪が降る
僕らの話は止む
あからさまにはしゃぎ出す
だらだらな僕たちはどこへやら
さっきまで話してた話も忘れたまま
ベランダから差し出した掌に雪を乗せ笑い合う

何分前の事も何年前の事も
曖昧なままだけど多分大体こんな感じさ
ふざけてばかりの時間に時折現れてく真面目な安心感
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