おもいでの雨

むせび泣くよに 降る雨が
女の胸に しみるのよ
ひとり手酌で 飲む酒に
今夜も淋しさ
まぎらす私
酔えばなお更 恋しさが
つのる旅路の 雨の宿

胸がしくしく 痛みます
あなたがくれた 恋の傷
どうせふたりは はじめから
別れるさだめの
出逢いでしょうか
ひとり雨音 聞きながら
夢で逢えるの 面影に

古い女で いたいから
かくれた愛に 生きてます
雨よ私の せつなさを
流せるものなら 流してほしい
今日もあなたの おもいでに
泣いていました 旅の宿
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