浴室と矛盾とハンマー

歪な化粧で現場に向かってる
まともな街で 狂ったように居場所探して
錆びついたハンマー頭に押し込む頃には 私を呼ぶベルが鳴っている

遮るカーテンに手を伸ばす
愛されたいから口をあける
繰り返すうちに慣れてきた
おかしいのは私の方?

違う きっと欲しいものなんてない けどなんか物足りないの
居場所が欲しいわけじゃなくて 誰かの居場所に入りたい
だからもっと愛して欲しくて でもちょっとなんか満たされないの
居場所が欲しいわけじゃなくて 誰かの居場所を壊したい

歪な化粧で現場に向かってる
暗闇でどうかキスはしないでね
知らない風呂場で今日の香りを洗い流す
隠し持っている鈍器を横目に

遮るカーテンを開けてみる
愛されたいからすぐに閉める
繰り返したって慣れないよ
おかしいのはみんなもそうでしょ

違う きっと欲しいものなんてない でもちょっと物足りないよ
居場所が欲しいわけじゃなくて 誰かの居場所になりたいの
「自分もっと大事にしなよ」って なんて無責任な言葉
大事なものなどわからないから さぁまともな日常へ出掛けよう

歪な化粧で現場に向かってる
隠し持っている矛盾と鈍器を両手に
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