誰彼花-だかればな-

ほんのあやまち あなたにしてみれば…
こんな思い出飾り きっと笑うでしょう
蘭の香りに 包まれた部屋には
吐息 ささやき化粧
そっと ただようだけ
あの日 通り過ぎたあなた
誰ですか 教えて
幾千の花を 束ねたまま
ひとつの嘘もつけないで
高鳴る胸の中 もう一度
目を閉じてみたい

ほんのやすらぎ わたしにしてみれば…
こんな母親模様 無理にほどくのね
胸に 立ちどまるあなた
愛ですか 答えて
幾千の明日を 信じたまま
ひとりを忘れられないで
涼やかな瞳に もう一度
火を繰べてみたい

幾千の星を 宿したまま
ひとつの夜を探したの
冷たいあの背中 もう一度
爪 立ててみたい

もう一度 爪 立ててみたい
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